当麻喜明

TeleVue ジェネシス による月齢13.6

2009年12月31日 | 当麻喜明 | Comment0

連続月面撮影です。拡大用に新しい光学系を組んでみました。今日、12月30日の夜は星仲間たちとの Star Party です。20年以上は続けられています。秩父の「星の里」や仲間宅に集まるのですが、参加願望100%なのですが、最近は出席できなくなりました。同じ月を見ていたでしょう。

TeleVue ジェネシス + LUMIX G1 & + ED 2× BARLOW


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雨の海から嵐の大洋には、左大臣右大臣のようにコペルニクスとケプラーの光条が目立ちます。コペルニクスの光条は所々折れるようにのびています。アリスタルコスからも僅かな光条が出ているようです。

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長い光条ならティコが見事です。南部のクレーター群に紛れていた光条は、月齢がすすむと目立ってきます。「晴れの海」まで一直線です。

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「ピタゴラス」も美しいクレーターです。直径130Km、深さ5Kmの火口底から3Kmの火口丘が盛り上がっています・・・と言うことは、この火口丘「富士山」とほぼ同じ大きさだと言うことです。今度実視するときはそんなことを考えて確認してみます。

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「グルマルディー」は二重構造のクレーターです。多重構造は「アルタイの崖」が有名ですが、よく見ると月には普通の地形で、たくさんそれらしいところがあります。

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「ダーウィン」から「ビルギウス」にかけて古く重なった地形が見られます。鋭いクレーターの頂が崩れていく過程は、雨や風の浸食・風化のある地球ならわかりますが、月はその両方の変化を持たないので不思議です。多分想像を絶する「温度変化」が崩壊をまねくのでしょう。

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ベイリーは巨大なクレーターです。しかし輪郭部の山が低いので、見にくいクレーターです。ちょうど欠け際(夜明け)だったのではっきり見ることが出来ました。

ベイリーはこれから15日間の昼間がやって来ます。

私の昼間は21時間で、夜が3時間くらいです。

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