当麻喜明

TeleVue ジェネシス による月齢12.6

2009年12月30日 | 当麻喜明 | Comment0

今日も晴れたので10cmフローライトで月を撮しました。ラフなピント合わせのあとはオートフォーカスで撮影です。30枚ほどをレジスタックスで処理しました。昨日よりシーイングが良く元画像でも細かい地形がわかります。赤道儀で月の移動を追いかけると、後の画像処理が大変楽になります。

TeleVue ジェネシス 10cm F5 + PENTAX 1.7× AF ADAPTER + PENTAX K7


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このオートフォーカスアダプターを機能させるにはレンズマウント側を通電させる必要があります。PENTAX 天体望遠鏡の純正カメラアダプターはメッキ処理されているので100EDUFに使用したときは、そのまま接点がショートし使用できました。今回は黒色アルマイトだったので紙ヤスリで磨いて、通電させました(画像上右)。

またPENTAXには接写アクセサリーでリバースアダプター 49mm 52mm があり、これとボーグのリングを組み合わせるとオートフォーカス可能なカメラマウントが作れます。ジェネシスは焦点距離500mmなので F5 でオートフォーカスが可能でした。

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ドーム内の望遠鏡は今回の実験目的と違う機材なのでデッキで撮影しました。

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「雨の海」にはたくさんの見所があります。月面で異様に白く輝く「アリスタルコス」は時々発光現象など報告されている不思議なところです。この北西部の「アリスタルコス台地」には沢山の谷がはしっています。他より暗い溶岩の台地で、地下から涌きだした溶岩が何らかの理由で盛り上がったのかも知れません。

「虹の入江」は日本語名も素敵で、月に行く機会があったらオプションでも訪れたいところです。この辺りは馴染みのある名前のクレーターが多く、覚えやすいところです。

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前に紹介した楕円クレーター「シラー」の北の「ハインツェル」はダルマのような格好です。70Kmと50Kmのクレーターがくっついたものです。

「シッカルト」は小さな海状(ベイズン)の形態で特徴があります。同じ大きさの「クラビウス」が深さ5Kmほどなのに対して、浅い火口底で1.5Kmくらいだといいます。

調べていたら「ラムスデン」というクレーターがありました。ラムスデンやハイゲンタイプのアイピースはレンズに貼り合わせがないので太陽観察に都合が良く、今年の日食の観察用に準備した機材の中にありました。順調に更新の続く月の地形紹介・・・今後の天気が気になります。

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