今年の天文現象のスタートは金星と水星の大接近です。11日には0.7度という、超至近離角まで接近遭遇します。9日にも観察してみました。そして明け方のISSの飛行も追いかけてみました。
Pentax K3 & K-01 + FC76 & FUJIFILM X-E1 & Olympus OM-D E-M5
私が初めて写した惑星は金星でした。多分・・・近所の民家の
屋根の上だったか、お茶畑の上だったか。今年は水星も15日に
東方最大離角です。
1月7日、18時56分の月。月の出が18時49分でしたから、
昇りはじめ早々の月です。建物の8階から写しました。
上下にひしゃげ、赤い顔で昇ってきました。
8日のISSの飛行は、指折り数えて待っていました。拡大撮影の
準備をして絶好のチャンスにかけました。
タカハシ FC76(口径76㎜、FL600mm)の天体望遠鏡に×3の
テレプラスを組み込み、合成焦点距離を1800mmに伸ばした
光学系にPentax K3で撮影。iso1600 1/500 に設定しました。
今回の撮影には月の露出とピント位置を生かしました。
今回の撮影では日本の実験モジュール「きぼう」や
プラットホームの他、欧州やロシア、アメリカの実験棟も
確認できました。
同日、同じ条件で写した月です。
翌日、9日早朝のイリジウム衛星のフレア。土星やアンタレス。
夏の星座、さそり座の頭部でのフレアです。
翌日のISSの拡大撮影。同じ光学系で写しているのですが、
最大高度から太陽の方向に飛行しているところを写しています。
一般撮影では「逆光」ですから、光芒に包まれた解像しにくい
画像になりました。
しかし、飛行そのものは楽しめましたよ!
日本の地球観測衛星「もも1号」がフレアを起こしていたのです。
1990年2月7日にNⅡロケットで打ち上げられたものの、太陽電池の
出力低下で、現在は衛星の役割は終えているそうです。
立方体の衛星本体から、一翼型の太陽電池バドルが開いたような
形をしています。そのどこかで反射した太陽光が、地上の一部に
届いたのでしょう。普段は5等級の衛星ですから、偶然見ることが
出来たんです。
実は拡大撮影で、望遠鏡の狭い視界と格闘していた私は撮影後の
確認のとき気が付いたという、ちょっと残念ではありましたが。
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