私たちのHPは、国際宇宙ステーションの観測がきっかけで始まり、PENTAX K7 の使用から発展していきました。K7は私たちの好奇心を満たしてくれる「稀有な愛機」と呼べます。K7設計者の心と私たちは波長が合いました。そのきっかけのISS(国際宇宙ステーション)が、11日の土曜日12時、巾着田上空400kmで太陽と交叉する情報を得ました。
PENTAX F☆ 300mm 1:4.5 + Lumix G2 & Ricoh GRDⅢ
Mr.Ed Morana氏の予報サイトによれば、9月11日 12:38
太陽とISSの食中心線が日高市巾着田を横切ります。
5分ごとにNASAから入る軌道更新データを反映させると、
前日の計算と当日朝では僅かの変化がありました。
冷却CCD天体撮像やシュミカセ用ピントロック(冨田式ミラーシフトロック)開発者の
冨田五郎さんと巾着田駐車場で待ち合わせ。
私はバイクで機動力があったので、中心線に見つけてあった撮影候補地に
出かけてみました。
車はともかくも、バイクなら路上に止めて観測が可能のようでした。
いったん巾着田に戻り、冨田さんと相談。
冨田さんは巾着田、私は中心線上で観測してみることにしました。
適当に日陰もあり交通障害にならないように機材をセットしました。
世の中に「空き地」なんて本当は無いのでしょうが・・・
アイベルのポータブル赤道儀をホースマンのレベルメーターで36°にセット。
南北はほぼ南中している太陽方向にセット。
太陽光の減光にはユニトロン・ソーラーフィルターを自作枠に入れた物を使用。
日食観測と同じセットを組みました。
できれば海外に運ぶわけでもないので、もう少し頑丈な機材も考えましたが
移動がバイクなのと、ISSが日面通過に要する時間は0.5秒なので、
こんなセットにしました。
バイクといっても HONDA シルバーウィング には大きなトランクが
シート下に仕組まれています。
2010.9.11 12:37:30-12:38:10 2機の機影
共にISSより高度が高く、下のものは高度800-1000Kmくらいでしょう。
残念2カ所中抜けですね!!
上のものは高度500-600km上空で、大きさ20mくらいはありそうです
宇宙も混雑しているのですね!!
2010.9.11 12:38:40 +-5s 初めて見るISSの日面通過。
Lumix G2 動画ファイルから19コマを比較暗合成。
枠内拡大画像は中央通過の15枚を合成。
ひとつ新しい撮影方法を見付けました。現在自宅から150km以内で
10日間に3回ほどチャンスがあります。
G2で(減光・動画)して見ていると「ひらーーー」と0.5秒で通過する姿がわかりました。
APS-Cサイズで800mmレンズがちょうど良い画角です。
ガイド不足や振動の無理を避ければ、300mmに2倍テレコンもジャストです。
G2(マイクロフォーサーズ)で800mmだとはみ出します。
次のチャレンジは月面通過でしょうか。
ちょっと感動的なISSの日面通過観測になりました。
情報提供下さった冨田さん、予報サイトの Mr.Ed Morana氏 に感謝いたします。
Comments [2]
No.1taisannさん
今度はいつ頃見えますか!!!
No.2tomaさん
太陽と交叉する機会は多くはありません。
あとは、仕事や学校の時間と観察出来る時間のタイミングです。
10日間で、あと2回チャンスがありますが、新潟県や
房総半島の海岸線です。
そして最大の難関が観測地の天候かも知れません。
晴れていても、太陽が隠れるだけの雲が出ていたら
観測不能です。
良いタイミングがありましたら、お知らせします。
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