当麻喜明

ふたつのコメット

2013年11月23日 | 当麻喜明 | Comment0

001.bmp 2013.11.23 BJ41L image

更新できぬ日が続きました。仕事と夜の観察、彗星観察に太陽の撮影・・・これだけでも、わずかの睡眠時間を残して私の一日はいっぱいになります。画像はノイズを残してでも、明るく処理したラブジョイ彗星です。

Pentax K-5 + BORG 101ED & Nikon D5000 + AF NIKKOR 300mm F2.8 ED & BITRAN BJ41L


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撮像しているのはこんなシステムです。デジタル一眼や冷却CCDカメラを
使っています。


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11月13日のラブジョイ彗星です。


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彗星核が、暗い星をコマすれすれで追い抜いているのがわかります。
約10分間の彗星自身の移動です。


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16日のラブジョイ彗星とアイソン彗星。
BORG 101ED + EDレデューサーF4DG + Pentax K-5 で撮影。


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17日のラブジョイ彗星。


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20日のラブジョイ彗星。
下の画像は Nikon D5000 + AF NIKKOR 300mm F2.8 ED で撮影。


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アイソン彗星は明るく尾も認められますが、ぐんぐん太陽に向かっており
日に日に観測が難しくなっていきます。


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この日は夕方、イリジウム衛星のフレアもありました。


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この樹表のどこかにチャエダシャクが潜んでいます。
特有の縦のとまり方をしています。


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この蛾や、正面から撮すと触角が面白いと教えてくれたのは、地道に蛾類を
調べられているMonroeさんです。偶然お会いしました。


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建物の中にはツマキナカジロナミシャクがやすんでいました。
割り込み夜間観察でした。


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21日のラブジョイ彗星。


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恒星基準で合成し、彗星の動きを見てみたら・・・
コマの中に、かなり明るい物体が彗星と同じ動きをしていました。
核か壊れた彗星本体でしょうか。


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この日のアイソン彗星。
我が家からの観測では、電線の一番上の「避雷線」に引っ掛かる
ようになってしまいました。


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22日のラブジョイ彗星とアイソン彗星。
太陽を、ほとんどかすめるような軌道のアイソン彗星が、29日の
最接近後どの様に変貌するかは、専門家でも予測できません。


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23日、ラブジョイ彗星はNGC4490という、銀河系の外にある「銀河」の
側を通過していきました。上の300mm の画像には、更に右上に
NGC4449が確認できます。


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この画像は BITRAN BJ41L という冷却CCDカメラで撮した
モノクロ画像です。NGC4490には「まゆ銀河」というニックネームが
あります。「まゆ」とは蚕の繭(まゆ)のことです。


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しばらくラブジョイ彗星は、りょうけん座の銀河団の中を通過して
いきます。アイソン彗星が太陽に接近し観察不能でも、しばらくは
明け方の空から目が離せません。

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