流星塵二回目の報告です。光を透過せず、10μm 程度の大きさで、ほぼ真球のものをここでは流星塵と扱いました。この10μmというあいまいな表現は、自分で得たデータではなく一般的な研究報告から導いた数字でした。
Olympus OM-D E-M5 & Ricoh GRDⅣ
11月7日採集分の中からいくつかの紹介です。
400倍で表面に光を当てるのは至難の業です。対物レンズ先端と
資料までのクリアランスは1mmくらいかも知れません。
透過光では黒いシルエットになるだけですから、なんとか表面を
観察したくなります。
表面観察の前に、まず大きさのデータを自分自身の観察から得たい
と思い、(株)レイマー WRAYMER INC. からミクロメーターを、
入手しました。
40倍画像です。接眼ミクロメーターは10mmに100の刻みがあり
精度0.1mmです。
100倍。大きいスケールは対物ミクロメーター(Calibration sl)。
0.1mmが接眼ミクロメーターの10目盛りです。100倍観察のとき
接眼ミクロメーター1目盛り(0.01mm=10μm)の流星塵を探す
観察をしていることになります。
400倍画像です。0.1mmに40刻み、また0.01mmに4刻みなので、
接眼ミクロメーターの1目盛り0.0025mmです。およそ2.5μmに
換算されます。
レイマール製の対物ミクロメーターの特徴は精度良いドット表示が
あることです。左下が75μmのドットで、中央右が流星塵です。
この比較でも、流星塵が14μmくらいだとわかります。
(10μmの表示があったら最高ですね!)
6-7μm(0.065mm)流星塵。
17.5μmほどの流星塵です。大きく形も整っていますね。
今までの観察で、一番表面に光が届き模様が確認できる資料。
大きさ測定の方法が確定できたので、今度は表面特徴ですね。
11月7日採集資料中の地上起源のものです。植物、あるいは菌類?
これは鉱物。石英(水晶)でしょうか。流星塵観察者は極めて少数
です。アマチュアの調査機材には限界があり、数と大きさデータ
だけで得られる新知識も出尽くした感があり、そのうえ「根気」
という最大のハードルもあるのです。
私は、なんとか自然観察の教材にならないか調べ始めました。
それが地球大気を考えたり、地球の起源にも通ずる知見を得ら
れる確信があるからです。
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