保育室やサンルームにたくさんの作品が並んでいました。父兄のみなさんも楽しそうです
娘の通う丘の上にある幼稚園で、子どもたちの作品展が開催されました。
私が幼稚園に行ったのは、4月の入園式、10月の運動会についで3回目となりました。
よっぽどの傑作でもない限り、自分の設計した建物を訪問するというには、その設計者にとって若干の苦痛を伴うものなのです。

この不思議な屋根の形状をしている建物は、年少さんの3クラスの園舎です。
屋根の先端が青空と接するスカイラインを大切にしました。

教室の手前には大きな縁側があります。
大きなガラス戸があるので、ぽかぽかと暖かく、屋根も透明なので、空を見上げることができます。

年少さんの保育室が3室あります。
大きな部屋ですが、鉛筆のように六角形に仕上げた檜の柱が立っています。
高い位置の窓からは、木漏れ日にようなやわらかい陽が差し込んでいます。

保育室の出入口は木製でひばで作ったものです。
高さは子どもに合わせたの低くなっています。
どの保育室も縁側に面していますが、変化を持たせています。曲面で、ギザギザで、凹凸でと、保育室の入り口に個性を持たせました。

この園舎の設計に行き詰まったとき、狭山湖に行きました。
狭山湖で夕暮れの富士山を眺めていたとき、湖の水面と湖畔の緑の入江を見て、縁側にそれぞれの保育室が、自由に食い込んでいく造形をひらめきました。


娘の作品です。白い粘土で作った、「ゆきうさぎとゆきだるま」です。担任の先生が大好きな娘です。

私の仕事は住宅の建て替えやリフォームをほとんどなのですが、建築家として、生涯設計してみたい建物が、みっつありました。
それは、「幼稚園」「美術館」「教会」です。そのうちのひとつの夢がかないました。
2010年の12月、私は45歳なのですが、私は80歳まで現役で頑張るつもりですので、残りは後35年しかありません。
丘の上の幼稚園@埼玉県 [ q12_2003 ] 2003年6月竣工
竣工の様子です。
