美しい蛾を観察しました。私は美しい蛾を「レディー・蛾蛾」と呼ぶことにしています。ストロボの光りで照り返す鱗粉は金色に光ります。専門の方にお聞きするまで「緑」という色を連想しませんでした。
Pentax K5Ⅱs + SMC PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited
この画像からは緑がかった色合いを感じられそうです。
ヒゲナガの仲間で、ずばりミドリヒゲナガです。
とても小さいので「蛾を観察するんだ!」という強い根性がないと
見のがしてしまいます。
多分、鱗粉のためにストロボ光で「金色」に輝きます。
デジタルカメラは撮す道具だけでなく観察用にも使えます。
撮した画像をモニターで拡大するのです。
雑木林の中に隠れるなら、この時期の生物の色は「緑」です。
アシブトチズモンエダシャクやコヨツメアオシャクもその代表。
葉の枯れた茶色や虫食いの穴まで、擬態のレベルは高いです。
いい香りのするミントのような蛾に会いました。
ヒメカギバアオシャク。名前は武骨ですが、このパステル色は
この時期の若葉にそっくりです。この蛾は枯れた色や虫食いは
真似せず、1万年先もこのままがいいですね!
甲虫も緑色なら森に紛れます。
エサキモンキツノカメムシも緑色で隠れます。
こんなアブの仲間も・・・
クサカゲロウの仲間も。
ヒメカギバアオシャクの清楚さと比べたら、これを
レディー・蛾蛾というのは微妙です。
シロスジアオヨトウ。苔を貼り付けたデザインです。
ナミガタウスキアオシャク。少し擦れているのが残念ですが、
淡く青い色が印象的です。
蛾の報告が、1月くらいから溜まりに溜まっています。
世の中は緑が似合う季節ですが、どっと茶色い蛾を
登場させなければいけません。
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