賢治さんのお墓の側に、花巻市文化会館があります。ここはかつて花巻高等農林学校があったところです。その「ぎんどろ公園」の中に、風の又三郎群像があります。このあたりを少し歩きました。
Pentax MX-1
この像は、共同製作でつくられました。
広々とした、ぎんどろ公園の、風の通り道に建てられました。
さらに、この近くに素敵なカレー屋さん「わいんさっぷ」が
あります。大きな花巻リンゴ栽培地の初期の農園内にあります。
お休みだったのですが、起こして(?)しまいました!
実ったリンゴの下で、キジが散歩。
「わいんさっぷ」は本日休業でしたが、ご主人手剥きの
リンゴを、ご馳走していただきました。
イギリス海岸も、必ず訪れる場所です。
川岸の反対側も見所があり、歩いて良し休んで良しです。
花巻空港で開かれるスカイフェスタの関係か、小型機の
飛行が見られました。
この時期ですから、赤とんぼは、常に空の小さな主役です。
多くの河川管理事務所の努力で、この辺りの水位を下げると、
賢治さんが昔し見ていた風景に近づきます。
夏休みの十五日の農場実習の間に、私どもがイギリス海岸とあだ名をつけて、二日か三日ごと、仕事が一きりつくたびに、よく遊びに行った処(ところ)がありました。
それは本たうは海岸ではなくて、いかにも海岸の風をした川の岸です。北上(きたかみ)川の西岸でした。東の仙人(せんにん)峠から、遠野を通り土沢を過ぎ、北上山地を横截(よこぎ)って来る冷たい猿(さる)ヶ石(いし)川の、北上川への落合から、少し下流の西岸でした。
イギリス海岸には、青白い凝灰質の泥岩が、川に沿ってずゐぶん広く露出し、その南のはじに立ちますと、北のはづれに居る人は、小指の先よりもっと小さく見えました・・・
(イギリス海岸 原文)
ここにも赤とんぼ。
今から90年くらい前の、よく晴れた夏の日に、3日ここに散歩に
来れば、日に焼けた健康そうな宮沢先生に会えたでしょう。
「ユニオンジャック」の目印がなくたって、当時の生徒たちの
目には、はっきりドーバー海峡の海岸線が見えていたのです。
参考:青空文庫「イギリス海岸」
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