当麻喜明

暈・幻日・光芒・・・そして環水平アーク

2011年5月31日 | 当麻喜明 | Comment[16]

001.JPG 2011.5.16 8:21 suteki na asa

とても贅沢な天象に恵まれた一日でした。5月最後の日、所沢で光芒・暈・環水平アークが観察されました。ちょうどお昼の休憩が取れたので、カメラを持って、屋上に上がりました。
16日の暈、24日の幻日とともに速報でまとめてみました。


Lumix G2 & Ricoh GRDⅢ & Pentax K5


002.JPG


16日の暈は Pentax K5 カメラ内の現像で色抽出を青と赤で行ってみました。
かなり高調でコントラストが上がり、このような天象の「記録としての」
一つの表現方法だと思いました。


003.JPG


これは別のショットですが、未処理です。


004.JPG


日は経過し、24日の17時45分の撮影です。
最近、暈や幻日が観察される日が多いです。


004b.jpg


暈の左右が特別明るく輝いています。
これが幻日です。

こんな日の私たちのサイトには、「太陽・暈・地震」で訪れる方が多いです。


005.JPG


いよいよ5月31日の贅沢な大気光学現象の報告です。
職場には1,000以上の好奇心に富んだ瞳があり、それらから特別面白い報告が
飛び込んでくることがあります。

今回はYさんから同僚のM氏に報告があり、私の所に届きました。
(いつもは私が第一発見者になることが多いのですが・・・)


006.JPG


虹が出ている・・・というので観察してみると太陽に「暈」が出ていました。
ちょうど小さな雲が太陽にかかり、観察しやすく綺麗に見えました。
12時45分頃です。


007.JPG


雲量が多く、いつもとは少し違った印象の気配がありました。
虹という報告だったので、このことかと思っていたのですが・・・


008.JPG


再び13時10分頃、空を確認してみました。
空にはさらに美しい現象が現れていました。

なんと間違いなく「環水平アーク」が伸びていました。
報告を受けた「虹」とはこのことだったようです。


009.JPG


急いで屋上に上がりました。
北野天神の森の上に、神秘的な大気光学現象が現れていました。
雲のつくる現象ではないので、左の雲がなければ、現象はもっと左にも続きます。


009b.JPG


拡大してみると、右(西)にも薄くさらに伸びているようです。


010.JPG


一番明るく見えたところをG2+LEICAでも撮してみました。


013.JPG


今日の贅沢な一枚です。
太陽と上空の氷晶によって造られた「暈」と下に「環水平アーク」
さらに太陽から右下には雲と低空の大気中の粒子(エアロゾル)が
造る「光芒」が重なりました。

これだけの現象を、昼食の前と後で観察できました。
探求心とお腹が同時に満足されたひとときになりました。

Comments [16]

No.1

わ~とっても綺麗にそして何枚も撮られていますね~!
見られて幸せです、ありがとうございます。

わたくしは残念ながらこんなに見えてないのです・・
ニュースの映像でしっかり見れて、きっとこちらのtomaさんなら
ご覧になっているかもって思いまして・・・(笑)
その想いが当たっていて、嬉しいです。


No.2

初めてコメントします(笑)
自分は、全然見れなかったので気になったから見に来ましたw
良く、綺麗に撮れてますね!びっくりですw
良いものを見ましたwありがとうございます!
生で見たかった・・・w

えと・・・自分誰だか・・・分かりますよね?名前でw

No.3

みことさん、月光の造る光学現象と比べると、眩しい太陽だけに様々な現象を複数引き起こしてくれますね。しかし太陽の眩しさは相当なもので、観察のし易さは月の光が好ましいです。今月の満月は16日、明け方「皆既月食」を起こしていますが、やがて沈んでしまうので全過程は見られません。月暈もまた見てみたいです。

桔梗@左京さん、訪問ありがとうございます。太陽が明るすぎて観察は少し難しいですね。写真の力を借りると、自分の意志で光量のコントロールが出来るので、現象を見やすく記録することが出来ます。目の虹彩は、反射的に絞られてしまいますからね。今度こんな現象が起きたら大声で知らせますからね!

No.4

tomaさんと桔梗@左京さんのキョリは大声で知らせられる
キョリなんですか~?羨ましぃ(笑)

私も素敵な現象やお勧めスポットは是非教えて欲しいです!!!

月はいつも意識して空を眺めています、もちろん満月も・・・
16日明け方「皆既月食」ですか~ちょっと頑張ろうかな~。

No.5

おや・・・観察は難しいのですか・・・
では、tomaさんがブログに載せてくれるのを期待しています(笑)

No.6

天象現象の予報は難しいですが、気配を感じられるようになりました。今日もうっすら暈が見えました。こうなると贅沢に、ごく普通の虹が見たくなります。このサイトの「空」のカテゴリーも充実させていきますので、今後も訪問よろしくお願いします。

No.7

とうませんせい!
とうませんせい!
とうませんせい!

あの虹はきれいでしたぬき!

実はずっとあの虹(環水平アーク)を見たくて観察を続けていましたぬき。大瀧さんは山形と狭山丘陵で2度も観察しているのにんじん・・・

http://toma.ootaki.info/sq-may/2011/2011-0509-ootaki/

Yさん→Mさんと続いた虹の架け橋が、私に届くまであっと言う間でしたねこ!嬉しかったですりっぱ。

空は誰にでも、平等に美しい姿を見せてくれます。たとえ曇っている日でも、その雲の後ろで次の素敵な姿を準備しているんですよね!

No.9

こんにちわん

No.10

虹の現象って美しいから好きです^^
いろんな形になっておもしろいし、いつ見てもきれい
そのうえ見ると幸せな気持ちなるから不思議!!

もっとおもしろい形の虹ってありますかね?

ps私が誰だか当ててください
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

暈・・・これは最近よく現れています。今回の環水平アークに環天頂アーク。そして虹・・・どれを見ても美しく、幸せな気分になりますね!同感です。特に虹は、雨上がりのシンボルなので、余計にそう感じるのかもしれませんね。

さて・・・誰かな?でも心の透き通った素晴らしい人ですね!!

No.12

心の透き通った素敵な人だなんて...!!

とても嬉しいです。ありがとうございます^^

toma先生は柔らかい綿毛の様にふんわりポワポワとした優しい方です(*^ω^*)

No.13

初めまして。
先程NHKの天気予報で珍しい「暈」のことを見まして、
検索の中でお伺いいたしました。
早朝の空を撮影する夫はもう休んでいますので明日の話題にさせて戴きます。
夫の撮影する空の画像はブログ上で見るのですが、珍しい現象を拝見できました。
何時かブログにも書いたのですが、近年空の現象が変わってきていると感じていました。
今年の3月11日東日本大震災で悲しいことですが、自然が一変いたしました。
初めての珍しい現象を見せて戴きお礼まで。

kuonnomegumiさんコメントありがとうございます。「暈」に限って言えば、大震災の後に見る空には多いです。1)太陽の昼間の高度がぐんぐん上がり光学現象が観察し易くなったこと。2)冷たい空気が上空に残っていること。3)空が穏やかで氷晶が静かに漂いやすいこと・・・これらが原因だと思います。

しかし私はもう一つ理由があると考えています。人々が空を見ることが多くなったと言えるからです。大震災の後空を見ること多くありませんか?「心を落ち着かせるため」「遠くの方の安否を思うとき」「呆然と空を見つめて・・・」

空を見て何か考える時間が増したために、観察されるチャンスが増えたのかも知れません。6月7日の夕5時15分頃「環天頂アーク」が見られたのですが、後から教えられ私は見られませんでした。大震災の後、ぼーっと空を見ている人が増えたのは事実です。

No.15

狭山丘陵の5月の一番上にこの(虹)の画像があって、何だろう?と思っていました。環水平アークというのですね!空は色の魔術師ですね…。

環水平アークもあれば、環天頂アークという現象もあるんです。
クリさんも言葉の魔術師ですね。最近太陽が大きな爆発現象を
起こしました。こんな時は東北地方くらいまで「オーロラ」が
現れるんです。

http://toma.ootaki.info/sky/atmospheric-optics-2010/2010-0516-ootaki/

これは大瀧さんが遭遇した美しい空の現象です。
ちょっと羨ましいですね!

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